運命との出会い -天外魔境III ヒミコ-

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「人の自由意思すら、その実は決まっていることならば
 この世界のすべては自由という運命そのものだ。」



完全に決定された自由。
どんな選択をしても、その結果は一つだけです。
その結果が一つだけならば、それ以外の結果などありえません。
それはそもそも選択肢が無かったということです。
それは、完全に自由な選択肢を持った意思が
唯一の結果を生み出すという事実です。
これを運命と呼びます。

あるとき事故に会い、身体の多くの自由を失った人がいたとします。
歩くこともできず、仕事もやめねばならず、先のことも考えられない。
家族にも他人にも迷惑をかけねば生きられず
今まで当然としてできていたことが、何一つできない。
苦しいでしょう、苦しいでしょう。
これは不幸です。
一般的に不幸な出来事に分類されるでしょう。

あるとき運命的な人に出会いました。
その人は愛というものを知りました。
なにも無い自分を愛してくれる人に
それは駆け引きすらない愛でした。
なぜ愛するのか。そんな疑問すら無い愛でした。
幸せでした、幸せでした。
これは幸福です。
一般的に幸福な出来事に分類されるでしょう。

前記の事故が無ければ、後記の出会いは無かったでしょう。
「そんなことはない、事故に会わず出会うということもあったはず」
いえ、そんな可能性はありません。
そんな事実は、そんな現実はどこにもありません。
現実はただ一つだけです。
なに一つとして、そよぐ風も、転がる石ころすら
あらゆる要素がたった一つの現実を構築しています。
現実はただ一つです。


彼は、不幸でしょうか?幸福でしょうか?


生まれ持って重い病気を抱えた人は不幸でしょうか?
大金持ちの家に生まれついた人は幸福でしょうか?
夢破れた人は不幸でしょうか?
努力が成果に繋がった人は幸福でしょうか?
愛を知らない人は不幸でしょうか?
愛を知る人は幸福でしょうか?
生まれることは不幸でしょうか?
生まれることは幸福でしょうか?

どんな要因が、どんな結果をもたらすのか。
幸福な出来事が、後の不幸を招くこともあります。
上記のように不幸な出来事が、後に幸福な出来事を招くこともあります。
なにがどうなるかなどわかりません。
目に見えるものはあまりに情報量が少なく
わたしたち人間の意識では成否の判別はできません。
そもそも良い結果とは何なのかすら私たちには判別がつきません。
私たちは、私たち人間個人個人の尺度でしかものを見ることができません。
ですが、世界はたった一つの現実です。
それは運命としか言えないほどです。

人が生きていく中で、あらゆるものを選択していきます。
どっちが自分個人にとって良いだろうか。
その選択は自由意志です。
ですが、自由とはいったいなんでしょうか?
その選択肢は、本当に自分が見てすべての判断材料が揃っているでしょうか?
選択肢とは、自分の意識範囲でしか選択できません。
その自分の意識に束縛された選択肢は、自由なのでしょうか?

人はまれに、選択肢の無いものに出会うことがあります。
唯一無二と心が判断するものに出会うことがあります。
そういう人が、まれにいます。
そこに選択肢はありません。
選択肢が無いということは、選ぶことができないということでしょうか?
それとも選ぶ必要が無い、ということでしょうか。
選ぶ必要が無い、それは意識に縛られない自由意志です。
「魂が呼び合う」などと言われていることかもしれません。
そこに選択はありません。
ですが意思は存在します。
それを直感し、求める意思がそこにあります。
人はこういうとき「運命的な出会い」などと言います。

非科学的で、非理屈的なように思う人もいるかもしれませんが
この世界のすべての判断材料を知覚することもできない人間が
いったいなにを根拠にそう言うのか私にはわかりません。
運命はあるぞ!と言いたいわけでもありません。
ただ、そうあるだけと思います。

ただそうあってほしいと、思っています。







※イラストは天外魔境3のキャラクター「ヒミコ」です。
・ジパングを創造した二柱の神マリとヨミ。
その片方、火の神マリが生まれたての人類を導くために
創造した半神半人の巫女。火の国邪馬台国の女王。
親を持たず、あらゆる遺伝子から切り離された神造人間。
高次元神であるマリとの意思疎通を行えるようにするために
通常の人類よりも神に近い精神を持つように作られている。
そのため感受性が狂気的に高く、読心、予知、などの巫女能力
(鬼道、サイキック)が超人的に高い。
そのため見ている現実そのものが常人とは異なる(見えている世界が違う)。
だが半分は人間なため身体的制約(下位次元物質である肉体)の不自由さと
常人には理解されないことでの阻害感などの人間的欲求に苦しむ。
半神なため精神レベルが通常の状態で高く、常に霊体が身体を
引っ張るように動いているため、他の人間より重力の影響が低い。
そのため彼女だけ重力が通常の9割ほどになり髪のなびきなどが
異様に軽く、それだけで一般の者には神々しさを感じさせそれがカリスマ性を上げている。
読心ができるため相手の嘘を見抜ける。子供のころからその感覚で育ったため
まわりの人間(侍女や付き人や一般人など)への期待を一切持たない。
また人の心の波長が常に聞こえ、その波長の汚さに苦しみ、なるだけ
人のいない宮殿の最奥で一人でいることを好む。
マリに与えられた人類を導くという使命を果たすために生きており
早くそれを達成し、ここ(現世)から開放されることを願っている。

イラストは、物語後半で巫女能力をコントロールできるようになった状態。
未来人のナミダとの出会いが彼女の精神をさらに高みに導くことになる。
テーマは「最後で人間として助けることができる月姫(小説版)」。

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