時間を止めるラブソング -天外魔境III 南弥陀-

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「どれだけキミを愛せるだろう キミの傷に寄り添えるだろう」

サンボマスターの「時間を止めるラブソング」という歌が好きで
というかサンボマスターの歌はみんな好きですが
なんとなく描きました。
時間という概念は、人の頭の中、記憶と妄想の中にしかありません。
よくタイムスリップを扱う映画やドラマで
過去に戻って未来を変えたり、未来の知識で過去を変えたりとありますが
実際にタイムスリップを行うとなると
おそらくそれは私たちが映画で見るような形ではなく
すべての時間を同時に体感し、またそれにアクセスする、という形になると思います。
過去と未来が、今となるということです。
時間の止まった世界とは、凍結した世界です。
時間が無くなった世界とは、永遠の世界です。
そこにアクセスする手段が見つかれば、人は時間を乗り越えられるでしょう。
そうなるともう、過去を後悔することも、未来を不安視することも
そんなことがあったことすら、すべて消えてしまうでしょう。
時間が消滅した時点で、今現在あるもののほとんどが消滅します。
こんな現実があったことすら覚えている人はいなくなるでしょう。
そのときはそのときですが
それでもきっとこの歌はどこかに残っていると思います。
だからこそ終わらないで、ラブソングよ♪



※描いた絵は天外魔境IIIの主人公、南弥陀(ナミダ)です。
このゲームが開発されていた当時、化物に変身する系の主人公や
大人しい系の男の子主人公が流行った時代で、まさにそれを反映したのが
このナミダだったと思います。
天外魔境3のテーマが、シリーズの完結編でありラブストーリーだったとされていて
天外魔境の謎のすべてを説明してくれる作品だったろうと思います。
桝田省二氏が小説ハルカで描いたものはあくまで桝田作品であって
やはり原作者あだちひろし氏が描きたかったものはまったく違ったものだったろうと思います。

ここに書くのは私のナミダです。
ナミダは龍族の父と人間の母(火の一族)の混血児。
父は過去から徐福の計画のために未来へ飛ばされ
記憶を失ったままナミダの母と出会い結ばれる。
徐福はムウの身体を作り、そこにムウを入れることで
ムウという神を顕現させる計画を立て、その完成形がナミダ。
中道を行く者、神と通行できるナミダは最終的に
ムウと意識を一体化させ神となる計画。
すべては徐福が描いた計画通り、すべては消滅し
すべてが神によってひとつになる世界を目指していた。
だが、マリとヨミの二神もこのことは知っていた。
ムウという神は実のところ存在せず
ナミダは創造神である宇宙意思の体現者としての運命を最初から持っていた。
徐福の計画やあらゆる事象すべてがそのために存在していた。
一年間の戦いの旅の中で成長し、達観したナミダは
最終的に徐福と対決し、それが自分の影だと理解し
徐福を取り込んで完全なアートマンとなる。
宇宙のすべてを決定する力を手に入れたナミダだが
最終的に至った結論は、今の世界を先に進めること。
自身が創造神となり永遠に還ることではなく
すべての生命をそこに導く道を選ぶ。
現実世界に戻り、戦いの終わった世界で現代へ戻る。
ヒミコが3000年の時間を越えてナミダの元へやってきて
二人で生きていくことになる。
本来は天外魔境2で卍丸の世代こそが火と根の最終的な姿であり
そこが人間の限界であったはずのところを
アートマンであるナミダの意思を反映し
ナミダとヒミコの子供からそこよりさらに進化した世代が広がる、
そういうジパングの未来が生まれる。
天外魔境完結。


原作者のあだちひろし氏というのは恐ろしい人です。
世の中のマンガやゲームで冒険物語や神話系のお話がたくさんある中で
いまだに「火と根」というテーマを持ってきた人はこの人だけではないかと思います。
少なくとも私は「火と根」という単語を使った作品を天外魔境以外では知りません。
私が宗教関連の本を読み漁っていたときでも、火と根という単語を書いた本はわずかです。
いったいあだち氏がどういう経緯でこの天外魔境を作ったのかは一度聞いてみたいほどです。
ただ、諸星大二郎のマッドメンと、あととくに孔子暗黒伝というマンガは確実に読んでいただろうと思います。
日本神話を元ネタにした作品は数あれど、天外魔境のように
日本神話と生命の進化をしっかりと絡めて扱ってる作品はほとんどありません。
私は天外魔境の原作者はあだちひろし氏ただ一人だと思っています。
本当に一度でいいからお会いしてお話を聞いてみたいものです。。。

PS.ナミダが赤マントを装備していますが、本来のデザインにはこんなものありません!
カナビスワークスに載っていたナミダがマントを羽織っており
それを見た私が「おーかっこいいー」と思ったのと
ハルカ天空の邪馬台国で火の一族の旗があったというので
それを血染めで羽織ったらかっこいいだろうと思って勝手に描いたものです。
血染めの旗をマントにする、というのでシルエット的にもかっこよく
マントがなびくことで動きができていいなというのと
悲しみを背負った主人公というテーマにも合うし
なにより中盤でデザインが変わる主人公かっけぇ!という妄想で描いたものです。
本来の辻野絵師のデザインはシンプルですばらしいものです

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