宗教について第八回「神の所在 -神さまって何?-」

宗教・信仰において必ず出てくる単語「神」。
すべての宗教に必ずあり、必ずその中心で、不変不動の存在。
世界中の人間の9割以上の人がなにかしらの信仰を持ち
なにかしらの神を信じている、それが現代の人類です。

日本は無心論者が多いと言われますが
神道の信仰者は9000万人を越えると言われています。
現代科学を信じ、神などいるはずがないとほとんどの人は思っています。
ですが、いざ、立ち直れないほどの困難にぶつかり
立ち向かう術も、逃げる道も無く、無力感に絶望したとき
ほとんどの人が神に祈ります。
19世紀に科学が当時世界を支配していた信仰という神を殺したというのに
それでも人はいまだに神に助けを求め祈ります。


では「神」とはいったい何なのでしょう?


多くの人が神と簡単に口にしても
神がなんなのかを具体的に言える人はほとんどいません。
信仰心の厚い人は「神はいる、そこに理由はいらない」と言うかもしれません。
信仰心の無い人は「神はいない、それは人の無知から来た空想だ」と言うかもしれません。
神を信じても、信じなくても、どちらでも構いません。
これから書くことは、あくまで神というものがどういう存在なのか
宗教などでどう解釈されるものなのかの説明です。
神がいる、いないを論じているわけではありません。
現代人にできるだけわかるように神を説明します。



神にもいろいろあります。
一神教は、神は一つであり、それ以外のすべては神の創造物です。
世界も動植物も人間も神の創造物であり、神のものです。
多神教はすべてが神です。あらゆるものにあらゆる神がいます。
世界に神のいない場所は無く、すべてに神は宿ります。
一見真逆のことを言っているようですが
これは同じことを別々に解釈しています。


現代ではあらゆるものが分子で構成されていると誰でも知っています。
その分子も原子の集まりで構成されています。
その原子も電子と陽子と中性子で構成されており
それらも素粒子で構成されています。
今現在の科学で突き止めた最も小さい要素が素粒子です。
その素粒子すらもしかしたらさらに細かくなるかもしれません。
この素粒子は、素粒子の法則に従って電子や陽子や中性子になります。
そしてその法則の上に原子が存在し、原子の法則に従います。
その原子の法則の上に分子があり、分子の法則に従います。
その分子で出来たすべての物質は分子の法則に従います。
分子によって構成されている、私たちもそれに絶対的に従います。
それが決して覆せません。
化学が分子構造を作り変えて新しい物質を生み出しりもしますが
それは新しい法則を作っているわけではありません。
分子の法則に則り、その中でできる範囲の構成変更をしているだけです。
もともと分子にはそういう構成をすればそういう分子構造になる
という基盤・法則はもともとあっただけにすぎず
それは人類は発見しただけにすぎません。
私たちはこの素粒子よりはじまる法則の上にいるだけです。
それらに逆らうことは絶対にできません。
私たちはこの法則という神には逆らえないのです。

上記の文で、一神教と多神教の説明をしました。
一神教ではこの根源的法則を「神」と言います。
多神教では根源的法則はすべてに関わるのでそれらすべてを「神」と言います。

一神教的な解釈は、あらゆる法則があり、その法則は
より根源的な法則に従わなければならない、ゆえにその最も
根源の法則、つまり絶対不変にして完全な根源法則を神とします。
多神教的な解釈は、根源法則があり、その法則があるからこそ
その上にまた法則ができ、その法則に従いまたその上に法則ができる。
すべては繋がっているのですべてに神という法則は宿っているとします。
一神教と多神教の差はこれだけです。
解釈が違うというだけでです。



一神教でも多神教でも、神は同じものと書きました。
神とは、一であり全なものです。
上記では現代科学の限界として素粒子の根源法則と書きましたが
素粒子を構成する何かが見つかればまたそれがさらに深い根源法則になります。
そして宗教で言う神というものは、それ以上は無い、まさに根源のそれを指します。
すべてのはじまり、すべての要素のはじまり、その根源です。
物理学ではこの宇宙に物質が誕生する前は、物質は無かったとしています。
それは完全な真空です。

真空とは、その空間に何の分子も存在しないことを指します。
宇宙空間は真空だと言われますが、宇宙空間すら完全な真空ではありません。
この宇宙では何も無い、という空間を作り出すのは不可能と言われています。
それは「真空のエネルギー」というものがあり、それが物質を生み出すからです。
宇宙に物質が生まれる前、そこにはただ膨大なエネルギーがあり
それが相転移(エネルギー⇔物質の法則)したことにより現宇宙はビックバンを起こし
現在のような宇宙の姿になりました。
物質はエネルギーによって生み出されたものです。
人間にとって「何も無い=物質が無い」と思いがちですが
物質は無くともエネルギーがあれば、それはそこにあるということです。
宗教でよく言われる「身体は器、精神こそ本質」と言われる理由がこれです。
身体(物質)は下位次元存在であり、精神(エネルギー)は上位次元存在です。

私たち人間は空気の中で生きています。
私たちは空気という、窒素と酸素と二酸化炭素そのほかもろもろの
分子がぎちぎちに詰まった海の中で生きています。
魚が水の中で生きているように、私たちは空気の海の中にいます。
何もない空間をわたしたちは知りません。
分子と分子には間があります、原子と原子にも間があります。
そして素粒子と素粒子にも間があります。
物質として分化しているものは必ず、その物質同士の隙間が存在します。
その隙間は素粒子すら入れないほど小さい隙間ですが
隙間ですからそこには空間があります。(ここではあくまで素粒子を最小単位とします)
その空間は物質が入れない隙間です。
そこは「完全な真空」です。物質が無いのですから。
ですがさきほども書きましたが、真空にはエネルギーがあります。
それは宇宙を生み出したエネルギーです。
そして、そのエネルギーを持った真空空間は
今現在、私たちの体を含めたこの宇宙すべての根底にあります。
これを、「神」と呼びます。



宗教でよく見かける、天使や仏、そして神。
それらに「階級」があることと思います。
多くの人がこれを、人間が考えたものだから
人間社会のような階級がある、と思っていると思います。
上記ですべての根底にあるものが神と書きましたが
これは現宇宙での話です。
現宇宙の次元に存在する私たちの意識からすれば
一つ上位次元に上がっただけで、それはまさに絶対的で
すべてが奇跡のような存在であり、圧倒される神のように感じられます。
ですが、それは神ではなく上位存在でしかありません。
現宇宙のわれわれの上位、宗教で言うところの「天使」「仏」がこれに当たります。
姿が見えず、物質として存在せず、人類には触れられず、アクセスもできない
この上位次元存在を上位階級として扱い、天使や仏という概念が生まれました。

完全な真空にある真空のエネルギーは人間には触れられませんし利用できません。
あくまで今現在の科学では、今現在の人間では、ということではありますが
この「触れられないが根底にあるもの」が上位存在です。
下位存在である我々はそれを覆せません、だから上位存在です
天使や仏というものはこのエネルギー存在、「霊」と解釈されます。
エネルギーには境い目が無いように、霊にも境い目がありません。
少なくとも我々下位存在かすると境目は無いように認識されます
ですがその上位存在すら、さらに上位の存在(法則)によって縛られています。
分子が原子に、原子が素粒子に、と同じように
より細かい、より根源的な法則により縛られ、それが上位次元(存在)として存在します。
そして天使や仏にも階級があり、より上位存在が存在します。
この下位から上位への流れが、上級天使や四大天使、如来や菩薩といった
階級として宗教では表現されています。

階級でまるで別のもののように分けてはいますが
これらはすべて繋がっています。
我々からより根源の法則へと潜っていき、理解不能の上位存在まで到達しても
それらはすべて一連に連なっているというのはわかると思います。
宗教で、天使などは「神の手足」と表現されます。
それは神と別のもののように見えても、その実は神の体の一部にすぎないという意味です。
つまり天使たちは神の意思を実行する者であるということです。
これを人間で言うと、人間が意志し、手足が動く、ということと同じです。
神(根源であるもの)は、その意志によって天使(手足)を動かし
その天使たちは下位存在である我々(指先)を動かす。
この考え方が「すべては神の子、すべては神の一部」という考えになっています。

よく霊魂などが体に宿っていると言われると
丸いフワフワした火の玉のようなものが体の中にある、というイメージを持つ方が
多いと思いますが、霊というものは上記でも書きましたがすべて繋がっています。
物質とエネルギーも繋がっていて、霊も繋がっていて、下位から上位へも繋がっていて
そられすべては最終的に根源法則である神に繋がっています。
霊というものの概念は、火の玉のような個別なものではなく
そこから細い光の線が延びて、より上位の大きな光へと繋がり
その大きな光もまた繋がってさらに大きな光へと繋がり
それが幾重にも幾重にも無限に連なって
最終的に根源にあるすべての光に繋がる、という図になるものです。

人類みな兄弟、という言葉がありますが
この概念から言えば「全存在は同一人物」とすら言えます。
これが神の概念です。


こう書くと、「じゃぁ私は神の指先で、私という意識はどこにも無くて、私は神の人形なのか?」
というように思ってしまう人もいるかもしれませんが、逆です。
あなたが神なのです。あなたの意志は神の意志の一表現です。
そしてあなたのとなりにいる人も神です。
動物も、植物も神です。魚も微生物も神です。
岩も土も植物もなにもかもが神です。
神でないものなどこの世界には存在しません。
すべて繋がっている、ひとつの存在です。
それこそがあなた、ということです。

こう書かれてもほとんどの人は理解が追いつかないと思います。
生きるだけで精一杯、賢くもない、平凡で無力な自分が神?なにそれ。
と思ってしまうと思います。
人間という存在を神の視点で見ると、それは
神が自分で目的のために、(その目的は幸せのみですが)
手を動かします、神さまは手が無限にあって、その手にはまた指が無限にあって
その一つの指の先っぽだけで、なにかを為そうとしても指先だけでするのは難しいです。
指1本、その先だけでは上手くいきません。
だから別の指と協力します、2本でダメなら3本、3本でダメなら4本。
さまざまなものが絡み合い、幸せになれるよう、上手くいくようにがんばります。
失敗に見えることもあります、でも何度でもやります。
この指先が私たちです。
指先が死んでも、その記憶は本体に残ります。
そして指先はまた生えてきます。
今度はもっと上手くできるように、指先はまたがんばるのです。(これが輪廻の仕組みです)
何度も言いますが、この指を動かしているのがあなたです。
あなたがやっていることです。
この次元にいるあなたはそれに気付けませんが
あなたが元の姿に戻ったときにそれを思い出します。
あなたは指ですが、指を動かしている根源の意志が本当のあなたです。
すべての指はあなたの意志であなたが動かしています。
「神の子は神と一体」という宗教の言葉はそういう意味です。
難しいかもしれませんが、すべての存在が接触(コミュニケーション)できる理由は
すべてが同一のものだからです。
同一のものでないものはコミュニケーションできません。影響し合えないのです。
影響し合えるものはすべて同一の存在です。
影響し合えるということを人間の概念で言葉にすると
「愛し合える」ということです。


本当にザクッと書きましたが、これが「神の概念」であり
こういう考え方を元にして宗教の教えは生まれました。
今現在で宗教を信仰している人間の
99・89%はこのことを知りませんし、受け入れられないでいると言われています。
ここで書いたことが正しいことではありませんが
上辺だけの宗教の教えよりは少しだけ事実に近いものだと思います。
形をなぞるだけ、それは知識でも智慧でもありません。
それは「自分で探さないと見つからない」ものです。
イエス・キリストもゴータマ・シッダルタ(仏陀)も共通していたのは
「自分でその道を行きなさい」と言ったことでした。
自分の人生を生きなさい、と二人は言いました。
そこに本当の自分、神が待っているということです。









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ここまで書きましたが、本当の自分への道というものは
これらすべてを捨てさる場所にあります。
はっきり書きますと、ここで書いたことはすべて間違いです。
というよりも、文章で、文字で、言葉で表現されている時点で間違いです。
色で、光で、熱で、音で、あらゆるもので表現されたものは間違いです。
どれをとってもそこには辿り着きません。
この世界のすべての知識は無駄です。
この世界のすべての美は無駄です。
この世界のすべての愛は無駄です。
すべて無価値です。
それは存在していない、実在しないものです。
ゆえに無価値です。

思考を超えたところにある、本能を越えたところにある
すべてはそのための土台にすぎません。
あなたの存在も、命も、意志も、愛も、すべてが土台にすぎません。
それは利用されたら無価値となって消えるものです。

すべての意志が、あらゆるすべてが、ひとつになって
体全体から震えるように叫びだす声
肉体も無く、欲も無く、恐れも無く、それは波だ
光の奔流があなたを包み込み、あなたは消える
そこに意志だけ、愛するという意志だけ
愛する誰かを愛するという純粋な意志だけ
そこにもうあなたはいない
あなたはいないけれど愛する意志はある
喜びしかない
いやそれすらない
あなたはいない、いない
あなたは  ひとつになる

あなたが愛したその人と

あなたは思い出す、その人の一部だったと

喜んで消える、そこへ戻る

あなたはいない

その人こそがあなただと思い出す

溶ける 消える その人も あなたも

そして そこに あなたとその人が ひとつになっている

そして また愛するその人を探して 歩き出す

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