画像


「誰かを本当に愛した人生は何よりも幸せで、そして同じくらい辛い」

とある小説を読んで、その感想に自分で書いたコメントです。
書いたあとにハッとしました。

幸せというものは本来は存在しないものです。
人が言う幸せとは「苦しみから一時的に解放された状態」を指します。
苦しい状態から開放されるととても心地よいです、気持ちよいと感じます。
人はそれを幸せと言います。
人生は苦しみで構成されています。
生物という時点で苦しみしか持てないようになっています。
息を吐けば苦しいです、だから吸います。そうすると気持ちよいです。
息を吸いすぎると苦しいです、だから吐きます。そうすると気持ちよいです。
これが「幸せを感じる」という感覚のからくりです。
苦しいが先にあり、それから開放されるときに幸せを感じます。
苦しみの度合いが大きいほど、そのあとの解放は気持ちよく心地よいのです。

今の日本社会では「幸せ=起伏の無い平坦な人生」と言われます。
これは間違いです。
苦しみが小さければ、その反動の幸せも小さいです。
苦しみが小さく、幸せも小さいから、今の幸せに感謝をしません。
だからそういう幸せは簡単に手放せるのです。
簡単に手放せる、感謝もしない程度の幸せなのです。
子供を殺せる母親がいます。子供を生みたくても生めない女性がいます。
前者は簡単に生んだから簡単に手放せるのです。感謝していないのです。
後者は苦しんで生んだからよほどのことが無ければ手放したりしないのです。感謝しているのです。

本当の幸せを感じたいなら、それに見合った苦しみが必要です。
その苦しみを超えることが出来てはじめて強烈な幸せというものを感じることができます。

じゃあたくさん苦しめばいいのかと言われたら、それも違います。
自分から受けにいった苦しみは苦しみではなく快感です。
坊主や修行僧が苦行をするのはただの自慰行為です、愚かの極みです。
苦しみとは「どうあっても受け入れたくないもの、抗えないもの」です。
絶対に出会いたくない、絶対にそうなってほしくない、それを考えることすら心が拒否するものです。
当然それは心が拒否するものですから自分から意識しては出会えません。
「それに出会い、それを直視して受け入れるしか道が残されていない状態」
こうならなければ人は大きな苦しみを感じられません。
これはまた大きな幸せを感じるための前段階でもあります。

これを「天命」と言います。

天命とは、その人の運命です。「その人だけの運命」です。
宇宙のはじまりから連なる避けられない出会いです。
これは耐え難いものもあります、心を病む人もいます、心を壊す人もいます。
耐え切れず自ら命を絶つ人もいます。
苦しみは幸せです。本当に心が拒否するものは、その実は本当に心が求めるものを気付かせます。
それは本当の自分との出会いです。
裸の自分でしか向き合えない、裸の自分でしか触れられないもの。
何が自分にとって大切か、何が自分というものの根源なのかを知るときです。
そして、自分の根源が、自分ではないと悟るときです。

幸せとは、自分より大事なものに出会い、それを受け入れることです。

心理学ではこれを「第二の誕生」と言い、一般的にはこれを「大人になる」と言います。
大人とは、自分よりも大事なものを悟った人のことです。
まごうことなきそれに出会い、確固たる自分を確立した人のことです。
幸せは辛いのです、でも辛さは幸せのプレパレーション(準備段階)です。
結局は苦しさから開放されないじゃないかと思う方もいると思いますが
自分より大切なものに出会えば、それでもいいと思えます。
不条理や矛盾すら受け入れられてしまうのです。
幸せを失う恐怖に怯えるのではなく、相手の幸せを祈れるのです。
それが儚い夢だとわかっていても祈るのです。

自分より大切だと言える人はいますか?と質問されて
静かな心で「はい」と答えられる人は、その人こそ幸せな人です。
他人を羨む必要も、比較する必要もない、確固たる自分に出会った人でしょう。
苦しみが終わるわけではなく
幸せがいつまでも続くわけでもありません。
でも、揺るがないものがそこにあります。
君に見えないものが私には見えます。
私に見えないものは、きっと君が見えるのでしょう。
「これを写し鏡と言うんじゃv」とアマテラス様なら言いそうです(;´∇`)ヾ

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

はなび
2013年06月11日 20:51
涙が流れました...
やざき(管理人)
2013年06月28日 19:46
これを読んで涙が出たというなら、多分ですがはなびさんはとても苦労人な方なのじゃないかと思います。
少なくとも、私よりきっと人生というものの重さや尊さを実感を持って知っている方なのだろうと思います。
息子さんはもう中学生?もしかしたら高校生くらいになっていたりするでしょうか?懐かしいです。
はなびさんのご家族皆しあわせであってほしいと思っています。
はなび
2014年01月21日 12:32
ありがとうございます。

息子は今日、成人いたしました。

この記事へのトラックバック